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北京発
慶応大学研究プロジェクトVCOM
WOM(Women's Online Madia) 吉村順子

第4回世界女性会議NGOフォーラム ワークショップ
Gender and Media in Japan / Sep.6 '95 / 11:00-14:30 / location 10-M29


                         商業化するフェミニズム
     -日本のメディアのなかのジェンダーとセクシュアリティを読む-
       <報告・ジェンダーとコミュニケーションネットワーク>

メディアで働く日本女性の現状                小玉美意子

 93年にGCNが調べたメディアで働く女性の調査によると、日本の主要メディア
における女性社員比率は、新聞社では全国平均8.0%、全国紙(市場占拠率52%)平均
で6.8%。放送局では、ローカルテレビ局20.2%、民放キーステーション13.4%、NHK
7.1%であった。
 メディア研究者マーガレット。ギャラハーが、各国で全国的な影響力のある新聞社
や放送局について世界から集めたデータによると、日本女性のメディア参画率は回答
を寄せた世界30か国の中でもっとも低い。
 意思決定に関与する職についている女性の比率はさらに低く、代表の地位について
いるのは新聞・放送とも0、役員では新聞0.5%、民放キー局0.8%、NHK0%。部長以
上の管理職では各々0.6%、0.5%、0.9%という少なさである。
 職種による偏りも大きく、技術・報道などには著しく女性が少ない。
 出版社についての調査は行っていないが、出版社における女性参画率は、新聞や放
送よりは高いものの、まだ十分ではない。特に女性誌であっても編集長の職につく人
は少なく、役員・代表になっている女性は例外的である。

 このような女性の低いメディア参画率は、メディアが生産する情報の内容にも影響
を与えている。さまざまな局面からの検討が可能だが、今回は繰り返し放送されるテ
レビ・コマーシャル、およびメディアの影響を受けやすい思春期の少女たちに向けら
れた雑誌とアニメーションに焦点を当てる。
 メディアには、従来からの差別的表現もまだ残っているが、最近の傾向として注目
されるのは、多数の価値観が交錯する点である。強い女性を描いて新しさを装いなが
らも、男性の性的対象としての扱いは相変わらずとか、自分の決意と思いこませなが
ら実は他人の意志に従っているなど、フェミニズムの影響を取り込みつつ、複雑な形
で女性の性役割をメディアに投影している。そして、それがスポンサーの商品販売意
図に組み込まれて、少女たちは知らず知らずに「自分の意志で」男性が女性に期待す
るイメージに近づこうとし、商品を買い込むことになる。このことが、彼女たちの結
婚観や人生観に与える影響は大きいのではないだろうか。
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