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| オンライン学習会「介護」
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1. はじめに
| これは1998 年 7 月 16 日から 9 月 30 日まで、東京都女性財団の助成を受けて行われたWOMオンライン学習会の記録です。 学習会が行われたのは、介護保険法が制定されたばかりで、まだ実施されていなかった頃でしたので、内容が変わった点もありました。 一部、講師吉岡ゆう子さんの承諾を得て私の方で現行に一致するよう手直しさせていただきました。 この学習会のきっかけは、「働く私たちがこの介護保険法が制定されると、仕事と介護が両立できるだろうか。」という疑問の元に始められ たものです。学習会当時は、その点についてまで、結論を出すに至らなかったのですが、施行後数ヶ月がたった現在の状況をみるに、答えは NO !」と、言わざるを得ません。 私は東京都内 23 区に在住していますが、療養型病床や老人保健施設の整備の遅れにより、一度長期間の入院が必要となると、都下の 遠方の病院まで転院を余儀なくされることが少なくありません。3ヶ月ごとに、病院を転々とする老人たち。伴侶が遠方に入院したため、悪い 足を引きずりながら、お見舞いに通うおばあさん。介護者が倒れてしまい、自宅では療養が困難となって、妻とともに社会的入院を余儀なく されるおじいさん。患者や家族だけではなく、マンパワーの不足により医療スタッフや施設にも身体的・経済的負担が強いられたり、業務が 煩雑になったりと、相変わらず現場では不満ばかりが耳に入ってきます。 もちろん、悪いことばかりではありません。新たに、保険でサービスがカバーされた部分もありますし、選択も自由になったものもあります。 家人が、介護のコーディネートのため奔走する必要もなくなりました。介護ビジネスの名の下に、新たな雇用が創出され、新たな仕事を見い だす人たちもいます。なにより、法案の制定や施行の過程に於いて、ほんの 10 年前は社会的な理由により環境の悪い病院や家庭で 姥捨て状態にあった高齢者の介護について正面切って議論もされましたし、育児休暇と同様に介護休暇もとれるようにもなりました。また、 女性問題としての介護も近年大変クローズアップされたことは、特筆すべきことだったと思います。 しかし、せめて保育園のように、日中だけでも預かってくれれば、家庭で介護もできるかもしれないのに、週数回の2時間あまりのデイケア だけでは、買い物や掃除など日常の雑用をこなすだけで精一杯、仕事との両立なんて、とても無理な話です。 「財源確保」の側面だけが目について、「介護の社会化」によって、家族−特に女性の介護の負担軽減は、その基盤整備の立ち遅れにより、 一向に改善されていません。出産年齢の高齢化とともに、育児と介護がオーバーラップする人も身の回りで増えてきました。私たちは、今後 超高齢化社会にむけてどのように社会や家族と関わっていけばよいのでしょうか? 私たちが、老後を迎える頃には、本当に最後まで自立でき、 人間としての尊厳を保つことはできるのでしょうか? 幸い、本学習会では福祉に関わる女性問題に大変精通されている清水博子さんと、介護 制度について現場を含めてよくご存じの吉岡ゆう子さんという、2名の講師に恵まれ、さまざまな議論を交わすことができました。何かのご参考に なれば幸いです。 お忙しい中、講師をお引き受けくださったお二人と、学習会に参加してくださった方には、この場を借りて心よりお礼申し上げます。 2000年7月介護学習会担当コーディネーター WOM( Woman’s Online Media ) stuff 塚田 弥生 |
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Last updated on 17 September 2001 by Michiko Takeda