オンライン学習会「SOHO」

 

 

13. 在宅勤務における評価について

中原:

在宅勤務の壁という話がありましたが、最大のものは「目標管理」「成果主義」と口では言っても、実際には機能していない点でしょう。ともすれば在場時間が評価対象になる。また、 評価する方も、また、実はされる方も相手の顔を見ていないときちんと評価ができるか不安という点ではないでしょうか。

昨年、ソフトバンクの孫さんが「在宅勤務を展開している。さぼっているかどうかは、キーボードの打鍵の間隔をモニターしてチェックしている」と胸を張っておられましたが、これを聞きながら心中寒くなる思いでした。これを「管理」と言えるのでしょうか? 在宅勤務は成果目標管理ができてこそ、有効に働くはずです。

Bさん:

確かに、背筋がザワザワしますね。これって、在宅で仕事しているってだけで、結局は就労時間で評価するってことでしょうか? それとも、キーパンチャーかなにか? キーボードの打鍵の間隔なんて、仕事の質には関係ないような気がします。

中原:
仕事の効率は電話や雑用が入らないだけ、在宅の方が上です。昨年末、「ネットワークの光と影」というテーマの取材を日経から受けました。その時、相手の記者の方は「ネットワークにより管理されない残業が増え、生活を圧迫する」という記事を書きたかったようですが、 私は「会社で5時間かかる残業も家なら3時間でこなせる。空いた2時間を社会のために使う」と答えました。当然、この記事はボツになりましたが。
Bさん:

なんか「ネットワークにより管理されない残業が増え、生活を圧迫する」って方向にもっていきたい人達がいるようですね。

別に、在宅勤務といっても、家にいる間ずっと仕事してろって話じゃないのにね。私はコンピュータ関係の仕事してますが、「とにかく時間を気にしないでやりたいとき」と「泥沼にはまってて、いくらやっても無駄な時」というのがあるんです。だから、生活そっちのけでのめり込みたい時と、仕事そっちのけで洗濯でもしてたほうが「最終的には」いい結果が出ることがあるんです。

でも、会社の評価って「まず、*時間会社にいること」から始まるんですよね。「効率」と「質」と「結果」が評価されるようになると、自然と在宅勤務にも流れがいくのではないかなあ…。

会社で、仕事の他にやりたいことがある人、必要な金額だけもらえればいいやって人はみんな、一定期間正社員として勤めて、力が認められると退職し、外注という形で仕事をもらってます。これだと、就労時間はうるさく言われないからね。辞めた人が社内にゴロゴロいる会社も珍しいんじゃないかなあ…。

中原:
週のうち、半分程度出勤する部分在宅から試験的に採用されれば、徐々に出勤の割合も減少し、ある程度解消の方向に向かうと思われます。打ち合わせ等で「完全在宅」にはならないと思われますが(実際の在宅ワーカーも就業時間の2割程度は打ち合わせ等で外出しておりますし)。
Bさん:
完全在宅は、刺激が少なくて、能率が落ちそうな気がします。就労時間ベースの評価をなくすのって、どうしたらいいのかなあ…。

[前のページへ]    [次のページへ]


オンライン学習会のページへ戻る
WOMのホームページへ

Last updated on 17 September 2001 by Michiko Takeda