「就職難に泣き寝入りしない女子学生の会」


 1994年夏発足。発起人は、求人倍率の急降下に「声をあげないと大変なことになる」と危機感をもった坂井希(東大3年 当時)、友人が電話で人事担当者に「キミ、顔はかわいい? 胸に特徴ある?」ときかれたことに憤慨していた五味洋美(和光大3年 当時)、そしてみずから資料が女子には返ってこない、就職情報誌が量、質ともに男女で差があるなどの現実に直面し、「自分は社会に必要とされていないんじゃないか」「自分一人がダメなんじゃないか」とふさぎこんでしまっていた山本陽子(東京農大4年 当時)の3人。実態調査と学習を積み重ねるなかで、これはやっぱりなんとかしないといけないと、7月に「就職難に泣き寝入りしない女子学生の会」を結成する。

 7月20日にアンケート結果をまとめた『就職黒書』を記者会見で発表、27日にはリクルートスーツで丸ノ内オフィス街をパレード、世間の注目を集める。労働省と日経連にも申し入れを行い、実際に採用差別をしていた企業名を告発して採用方針をあらためさせたり、実態調査のための政府予算を計上させたり、合同説明会の開催数を増やさせたり、などの成果をあげる。「社会は変えられる」ことを実感。

 最初3人からはじまった「会」も、その後北海道から九州まで全国に広がり、8つの地方版の「会」が結成され、独自に実態調査や自治体、経営者団体などとの交渉に乗り出す。95年度に入ってからも札幌、釧路、京都、大阪、高知などで地方版の「会」が活動している。

 あくまでも女子学生の思いや悩みから出発するというのがモットー。とくに「人間らしく働きたい」「自分らしく生きたい」という願いのつよさを大切にしている。悩んでいる人とも、ピンとこないけど興味はあるという人とも、おおいに語り合い、考え合っていきたい。また96年3月には本を出版、店頭には10日頃からならび始める予定。

就職黒書は1部¥200−。東京、大阪、京都、北海道の各地方版とダイジェスト版の5種類が現在出ている。


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代表 山本陽子


Last Updated 3 Feb. 1996 by Seiko fujii