「事実婚」についてのトーク (2)


5.「事実婚」で気になる会社での扱いQ&A

こちらも気になる会社での扱い Q&A
(会社により対応が異なるため、A1.A2として複数の回答をご紹介しています。)

Q. 結婚休暇はとれますか?

A1.本人の申請により取得可能です。特に証明書を出させるわけではないので、自己申告しかないです。
A2.挙式日を基準として取得、入籍日は関係ありません。つまり、事実婚の場合でも取得可能です。

Q.結婚祝い金はもらえますか?

A.自己申告により、いただきました。

Q. 配偶者手当(配偶者が扶養家族でない場合)はもらえますか?

A1.配偶者が扶養家族でない場合は、そもそも手当はありません。
A2.そもそも配偶者手当がありません。

Q. 配偶者と配偶者の家族の忌引休暇はもらえますか?

A.我が社では内縁関係でももらえます

Q.配偶者と配偶者の家族の介護休職・介護短時間勤務はとれますか?

A. 内縁関係の配偶者の介護休職はできるが、その配偶者の家族は不可。

Q.通称使用の場合、どうしても戸籍名にしなくてはいけない場面は?

A.会社関係はかなり通称でいけるはずです。
通称使用しているもの:辞令、給与明細、はんこ、パスポート
できないもの:、運転免許証、国民健康保険証、年金手帳

*パスポート:特に仕事で通称を使っていると通称で発行してもらいやすいです。
*銀行や郵便局の口座:旧姓時から利用している口座は慣習としてそのまま使えますが、新規開設する場合は身分証明書の提示が必要ですので、一応戸籍名と同じが原則です。
何事にも例外はあります。旧姓どころか芸名やペンネームで口座を開設している人も多くいます。
*健康保険証:通称を認めている健康保険組合もあります。ただし子どもについては「勤務上の不都合をなくすための通称(旧姓)使用だから、勤務していない子供は通称使用
の必要を認めない」と言われた例があります。

こんな通称使用もある!「子どもの通称使用」

教育委員会へ行って「ウチは事実婚のため入籍していませんが小学校では同居している男性の名字を名乗らせたい」と申し出たら、あっさりOKが出た。
ついでに言えば、娘はまだ小学校低学年だが、生まれて10年足らずの間に、3回も姓が変わっている。離婚した夫の姓。離婚直後は私の旧姓。今は同居する男性の姓。しかし、これによって彼女のアイデンティティに何かの影響があったようには感じられない。姓がどうなろうが、リカはあくまでリカのままだ。これは彼女の性質にもよるのだろうが、姓が変わることは、彼女にとっては家を引っ越すくらいのことでしかないようだ。
ウラ事情を言えば、日本は結構やっかいな国になってきているため、たとえば両親がサラ金に追いかけられて逃げている場合など、子供の転校先からサラ金業者に住居地がバレるのを恐れて、小学校で子供に偽名を名乗らせている親もいます。
サラ金に返さない親が悪いのになぜ? と思われるかもしれませんが、教育委員会は義務教育の児童の教育を受ける権利を守るために、そういった事情での通称(偽名)使用も認めています。

こんなことも考えてみた!「夫婦改姓」

*「法律婚」は夫または妻の一方が改姓する必要がある→一方だけが大きな負担となるので不平等
*「夫婦とも改姓しない結婚」は別姓結婚だが、現状では法律婚はできない
両方を満たすには、夫婦改姓しかない!つまり「夫婦で別の同一姓に改姓して、法律婚をする」です。
(1) 別のある家(例えば夫または妻の親戚)と夫婦で養子縁組し、その家の姓で結婚(実例あり)
(2) 夫または妻の両親がペーパー離婚して、夫または妻が改姓し、その姓で結婚
(3) 夫または妻が別の人とペーパー結婚して、夫または妻が改姓し、ペーパー離婚してその姓をキープし、その姓で結婚
(4) 夫または妻が分籍し、家庭裁判所で申し立てて(例えば夫または妻の片親の旧姓とかに)改姓し、その姓で結婚
#いずれにしても、現在の婚姻届に「直接第3の姓を記入する」ことはできない

!わるぢえコラム!

昔、会社の住宅手当をもらうために「世帯主」の定義を尋ねたら3種類あって、全部が一致している必要はないことを知りました。
1)住民票上の世帯主
2)生計上の世帯主(年末調整のときに書く欄がある)
3)会社に届け出る世帯主(住宅手当や扶養家族手当の申請者)
当事の人事担当者は、全部一致させてほしいと言っていましたが、それは会社の都合にすぎません。
会社や役所の担当者の話を鵜呑みにしてはいけません。
会社の都合を個人におしつけている場合もあります。
とにかく担当者が話がわかる人かどうかがポイントみたいです。
初めの担当者は「呼称としてなら旧姓OKだけど、給与辞令など文書は戸籍名がでますよ」と言ってたけど、次の担当者は「給与辞令も旧姓でOK」と言ったので、そうしてもらった人もいます。
また結婚したときは事実婚だったけど、出産にあたって旧姓使用にした友達は、文書などもそのまま旧姓で通ってます。面倒ですが、ちょくちょく担当者を洗脳に行くのも効果的みたい。

我が社の場合、面白いことに協約にちゃんと「内縁の場合。。。」って書いてあるんですよ。
組合の人にきいたら、昔は婚姻届を役所に出しに行くのも、交通事情等の関係で一苦労だったので、届を出すことは今ほど普通のことではなかったのだそうです。
つまり事実婚が多かった、ってことです。
最初の人が肝心ですから、是非法律婚と同条件で休暇や祝い金を獲得してください。


6.「事実婚」と経済

Q.結婚にあたって、皆様は親(その他の親類)からの経済的援助をどれほど受けましたか?

私は、関東で一人暮らしをしている30代未婚です。両親と妹(3つ年下、未婚)は地方に住んでいます。両親は「結婚式のときはお金を出してあげる」なんてことを言っております。
また、田舎のことですから、「人並みの結婚式を」なんて考えているみたいです。しかし、私の本音は「親から結婚式のお金を出してもらうなんて恥ずかしい、みっともない、甘えているか
らちょっと嫌」「結婚式にお金をかけるなんてばかばかしい、他にお金をかけるべきところはいくらでもある」
「人並みの結婚式に」という部分だけに援助してもらったら、両親のプライド(?)が傷つくことがないのでは、なんて話している友人もいますが。。。

お返事その1:

親類からは、それなりのお祝いをいただきました。
親からは、式の費用(レストランでの人前式、除く引き出物代)、家具代、電気製品代かな?(といっても、結納金が含まれるが…)
変な言い方だけど出してあげるってんだから、出してもらえば?
自立した女性ってのは、周囲との軋轢をできるだけ起こさないようにするってのもありじゃないかな?
ただ、金銭的援助を受けないってだけじゃないと思うよ。
そこまでが、親の勤めだと思っているんだからさ。
なんてったって、おしめを替えてもらい、ミルク(母乳?)を飲ませてもらった関係なんだから。
私は親子関係というのは、杜子春に描かれているようなものだと思います。
まあ、「人並み」ってのをご両親に刷り込みを行う必要はありとみますが…。
援助じゃないんですよ。ご両親にしてみれば義務ってとこかな?
あと、あんまり派手なことをしたがらない相手を探すことです。
ご両親の前で
「自分たちで、できる範囲でやりたいと思います。」
ってきっぱり言ってくれる人をね。
私の場合、旦那は地方の人ですが、行事は地味で彼が三男なこともあって、レストランでの人前式(向こうでは料亭または旅館)も当然って雰囲気でした。
農家なもんだから、当然親戚のみなさん共働きだから。
私が働き続けるのも、子供の保育園入りもなんの抵抗もなかった。
はっきり言って、自分の親とどうのこうのより、相手(の親)との折衝のほうがずっと大変ですよ。
親を立てながら自分を守り抜くのが自立してるってことではないのかしらん?
だから、難しいんですよ…。

お返事その2:

私は「大人」じゃないので、ほとんど出してもらいませんでした。
親もその気はなかったみたいだけど。というかお金もなかったし。
家に眠っていた食器等を譲り受けました。
あと「お客様用ふとんと座布団」を買ってもらったけど、ほとんど使ってません。
親戚からのお祝いはすべて、親戚を集めて行ったお食事会に消えました。
彼の両親からは、家電費用を出してくれると言われたような?
あれ、どうしたんだっけ?私が払ったんだっけ?
まあ、こんなもんです。過ぎてしまえば。。。
私は別姓ということで、自分の親の説得に消耗しました。
それぞれ自分の親を説得しました。けど、やっぱり相手の親には気を遣いますね。


7.「事実婚」を反対されて悩んでいる貴女へのエール

エールその1:

大変そうですが、姓を変えたくないと思っていてもそれを実現できずに改姓してしまった私にとってはうらやましいし、がんばって欲しいとも思います。
#私は自分の姓で婚姻届を出したいと言いましたが、だめだと現夫に言われてそれ以上抵抗しなかったことをちょっと悔やんでいます。

エールその2:

私の勝手な想像ですが、相手のご両親は婚姻届を出さないことによる不利益が、自分の息子夫婦や自分達に起きるのではないかと心配しているのではないかと思うんです。その心配をひとつひとつ取り除いてあげたらいいんじゃないかなぁ。
まず、最初に彼を完全にこちらの味方にして、彼と一緒に説得するのが得策かも。他人より実の子からの説得の方が利きますからねー。
個人的な意見としては、自分の親は自分で説得する方がいいと思ってます。

エールその3:

自分の気持ちが一番大事です。我慢はよくありません。
スタートから我慢していたら、きっとずっと後悔すると思う。
そのときに彼を恨みたくないでしょ?後悔したときに他人を恨むような生き方は、私はしたくありません。
大事なのは世間の目でなく、自分がハッピーになることです。
この話題を理論的に語るのは困難を極めます。
いやなものはいや、それでいいじゃないですか。
結婚で一番したいことは何ですか?
彼と一緒にいたい、ということなら、まずは一緒に暮らしてしまったらどうですか?
親の説得はおいおいしていけば。

エールその4:

人生大先輩の博子です。
結婚をしたい理由はなんでしたか。この男と今現在と残りの人生を一緒に生きていきたい、ならばしばらく法律や夫の親族と関係ない「二人の結婚」をしてみて、その後に出てきた「自分の不都合」を考えるのはどうでしょうか。
既成の概念=結婚という枠組み、固定観にがんじがらめで、あれこれ考えていくうちに、はじめの気持ちと掛け離れていって、ますます自分を追い詰めてしまっているように、お見受けします。ご自分もそんな古い思い込みにしばられていませんか。
私の面談した方で、「素晴らしい別姓」をしていると、周りの人から賞賛されたい気持ち(他人の期待に過剰に応えたい『女の子らしさ』)に気づいていった方がいました。いつも他人と競争するくせから、自分の気持ちが見えなくなっていました。このことに気づいて、他人から解放されたら、周りの目や評価よりも、夫と自分の一緒になりたいことを優先させようと選択できたら、とても楽になれた例がありました。

エールその5:

あのね、いろいろあるだろうとは思うけれど、パートナーとの結束が一番大事なんですよ。
「気にくわないことも多々あるが、あんなに2人が幸せそうなんだから、目をつぶってやるか…」って思われることが大事なんです。(うちはこのパターンだぜい)
親との付きあい方ですが、人並な式をと言われたら「え、人並みですか?人並みじゃつまんないなあ…、十二単はダメですか…、ああ、でも白むく、ドレスも着たいし…、お色直し3回やってもいいですか?帝国ホテルは今からでも取れるかしら。うーん、ホテルオオクラもいいなあ…和風でいちばん豪勢にできるのはどこかしら。どこかご存知ですか?」って幸せに充ち満ちた顔でにこやかにかわせないとこの先やっていけませんよ。
相手の親の前にはにこやかに従い、改姓もして、相手の親の望む豪勢な?披露宴をやり、貞淑な妻素直な嫁を演じているけれど籍はこっそり抜いてあるって友人もいます。
とにかく世代間のギャップってのはものすごいです。
現状で別姓を貫きたいのならば、パートナーとの固い結束とある程度の策略、および演技力は必要ですよ!!

エールその6:

別姓論議でちょっと昔の自分のことを思い出したので。
とりあえず入籍はしたものの、実質的な同居生活は経験せずに、彼だけが渡米し文通していた頃のことです。
ある日の手紙に、彼が「君の名字のままでいきましょう。別に僕の名字に変える必要はありません」と書いてくれました。
私と連れ合いは学生時代からの付き合いで、互いを名字で呼び合ってきました。
日本で仕事をしていた時は、自分自身の生活圏でがんばれましたが、彼の妻というステータスで渡米したら、彼の領域で自分をどこまで押し通していいものか。彼の会社の同僚とかから変な目で見られてはまずいだろうな、という心配をしていました。
彼が「君の名字で押し通しましょう」と、はっきりと言ってくれたので、新しい生活に入る際、誰に対しても「○○Y美です」と私が旧姓で自己紹介し、「妻です」と彼が付け加えるパターンで済ませてきました。
そんな妻を持っていることを、「彼のため」に嘆いてくれる同僚も居たようですが、彼は気にしないし、私も彼を信頼しているので、他人の「おせっかい」は、気になりませんでした。
「○○Y美です」「妻です」「別姓にしてます」と言うのを聞いて、それ以上突っ込んでくる人には会ったことがありません。世間の人なんて、意外に気にしないんですよね。
もしも、しつこく「別姓は許せない」なんて説教してくる赤の他人が居たら、その人の方が気持ち悪いですよね。
それでも、好奇心から、または話しのネタに「なんで?」と聞いてくる人もいます。そんな時は、相手や場所のレベルに合わせていくつかの回答を用意してあります。
「学生時代からの長い付き合いで、家の中でも名字で呼び合っているから、この方が互いに自然なんです」
「○○Y美という名前が、占で縁起がいいから」(これはほとんどウソ)
「××という彼の名字にY美だと、昭和40年代の売れないアイドル歌手みたいで情けないから」
「○○Y美の名前で仕事をしてきたので、今後も続けたいから」(これも今となってはウソに近い)
「日経ウーマンの副編集長の名前が××Y子なので、仕事上競合しないために」(今もそうなのかしら?)
でも、本当の所は、戸籍制度は不要と思っているから、別姓にこだわっているのです。
だけど、「私は戸籍制度に反対しているので、夫の姓は使いません」なんて、初対面で自己紹介したら、ただの危ない人ですよねー。日常生活では、戸籍制度が支えている日本の国体なんて絶対に話題になりませんから、「別姓」(私は通称姓の使用です)だからといって、そんな踏み絵に対抗するような理論武装をする必要は感じていません。
結婚相手もいなかった20歳ごろは、ガチガチの頭でっかちでシッカリ理論武装していましたが。
ま、当時の「勉強」はそれなりに基礎知識とはなっています(高群逸枝の研究とか面白いです)が、実践的なテクニックではないですね。
むしろ、初対面の人には常に「私は○○Y美です」と自己紹介し、「××Y美」という名前を相手に記憶させないのが、いちばん有効です。私を「○○Y美」という名前の人だと認識してくれる人が多数なら、私はこの社会では「○○Y美」なんです。会社の諸届けや健康診断の案内に「××Y美(「彼の名字+私のファーストネーム)」が印刷してあったって、それは1つの記号で、電話番号みたいなもんです。書類に「××Y美」と書き込んだ人とは、私の間に人間的なつながりがある訳ではないから、私にとってはどうでもいいんです。
戸籍制度のように社会の根幹に関わる問題を、理論武装して啓蒙しながら推進したって、変革は成功しません。「別姓が正しいから、あんたも別姓に賛成しなさい!」と主張したって無理です。
社会の変革期には、「どちらも正しい」という対立はいくらでも起ります。「誰が正しいか、誰が正しくないか」では、ないんです。どちらの岸に立っているかで、正悪の判断は変わるんです。今は、やや時代の流れが「別姓」方向に向いていますが、10年20年後に「逆行」が起るかもしれない。
(極端な例ですが、ナチス台頭前のドイツでは、ゲイの人権を守る法律が成立しそうな勢いがあったけど、ナチス政権はその請願署名を元に多くのゲイ活動家を虐殺しました。時代の気分てのは、極端から極端へ振れるときもあるのだ)
社会の変革を推進するのは、「正しさ」の根拠(知識)ではなくて、「自分らしく生きたい」というもっと原始的な欲求ではないでしょうか?社会のムードはだいたい3割の人が賛成したら、そっちに流れが変わってきます。
「別姓という選択肢もあるんだ」と女性達が知って、「そっちの方がいいなー」と思い始めたら、何かが変わるのではないかしら。
「結婚したからといって、夫の姓を名乗る必要はない」ってことを、自分の周りの女性達に知ってもらうことが、今の私の戦略です。「だって別姓がいいんだもん」という態度で実践し、まずは人々の意識をゆさぶる。仲間が増えれば、人生が楽になるからねー。
一番の仲間は、連れ合いです。
私は「○○Y美」のままで居たかったし、それを彼が当り前のこととして受け止め、「君の名字のままで」と言ってくれたから、お気楽に別姓できているのだと思います。互いの気持ちを思いやってサポートし合うのが、人生の同行者を得る(つまりは結婚する)最大のメリットだと思います。

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Last Updated: 4 October, 1999