
携帯電話と通信ネット
第4回世界女性会議とNGO(非政府組織)の会議には、黒子に徹したすばらしい 女性たちがいた。その中から二人の日本女性を紹介しよう。
「秋田県男女共同参画をすすめる女性研修団」の千葉美栄さんは、携帯電話の おかげでどれだけ助かったかわからないと感謝している。新聞に掲載された 「世界女性会議NGOに携帯電話無料で貸し出します」に飛びつき多いに活用した。
このイキなはからいの仕掛け人は「女性とメディアセンター」の渡辺明子さん。 過去の世界女性会議に参加した経験と女性運動のカンから思いついたという。
「運動のプロばかりではなく、ごく普通の女性が国際会議に参加したらいいと いうのが私の考えなんです。そういう女性たちに何が必要かを考え、携帯電話 に行きつきました」発案、企画から電話会社との交渉、そして広告宣伝、貸し 出し先の決定。その上、借り主に電話を一台ずつ手渡し、使用上の説明をする というサービスまでやりきった。開催前日まではほとんど徹夜続きだったという。
もう一人は、コンピュータ・ネットワークを女性にも、と訪中した吉村順子さん。 NGOフォーラム会場に設置されたプレス・センター横の一室には、コンピュー タがズラリ。その数約120台。そこには毎朝8時半になると女性たちの列が できるほどの盛況ぶりだった。生まれて初めてキーボードに触れる人もあれば、 遠い母国にニュースを発信する人も。中にはEメールでガリ国連事務総長に手 紙を届けようという強者まで現れた。
世界中の女性たちの無数の要求に合わせ、手ほどきをするのはWOM(ウィメンズ・ オンライン・メディア)の人びと。吉村順子さんもその一人。16カ国のコン ピュータグループが作る連合体APCのプロジェクトに加わり、北京にやって来た。
NGO会議が始まってからは、コンピュータルームにこもりっきりで初心者の指 導にあたってきた。会議をのぞくどころか、昼休みもとれないらしく、昼食が わりのスポンジケーキをつまみながらこう言った。「日本の女性にもEメール の便利さをわかってもらいたい。Eメール友だちは自分の部屋にいながらにし て世界中の人と会議ができます。国際交流や国際会議にぴったりなんですよ」。