1. 人々の働きぶりは、どんな感じか。
(就業時間、就業態度、職場環境)
(就業時間)
欧州は平均的には皆朝が早い. オフィス関係はフレックス採用がほとんどと思いますが 早い人で7時,遅い人でも9時には出勤している. ほとんどの人は8:30前に来ている.その分帰りが早い.
ドイツの一例 (弊社の場合) フレックスですが仮に8時出社と仮定すると
勤務時間 8時〜16:30(月〜木)
8時〜15:00(金)
まず時間内に業務を完了させる事を優先している. 従い,昼食は普段は簡単に済ませる.30分程度. 忙しいとパンをかじりながら業務を継続している事もある.
(逆の例:スペインの一例 :2時〜4時が昼休み. その分退勤時間が遅い.また夕食は9時スタートが 一般的. レストランに夜8時に行ってもガラガラ. これは失敗,ここは評判の悪い店か!と
思っていると9時過ぎから混合いはじめ,12時まで賑やか−余談でした)
残業に関しては,よっぽどの事が無い限り残業はしない. 一般のオフィスは通常残業手当てという制度も無い.
(就業態度/職場環境)
基本的には個人主義の国であり,良く言えば大人の社会?. 必要以上に御互いに干渉はしない. 親友でない限り仕事の後に食事や飲みに行ったりはしない. 但し,当たり前の事であるが,全てが真面目人間ではないのは万国共通.
真面目なやつ/サボるやつ,どっちもいる...俺はどっちだ?
(有休)
30日/年が一般的.但し連続2日以内の病気欠勤では有給扱いとならない. つまり,『病気』と会社に電話すれば何のリスクも負わずに休める. 連続3日以上は医師の診断書を会社に提出が必要.
これも法律で規定されている. 但し,病気欠勤常習となれば給与の査定に響くのは当然.
2. 女性のキャリア・パスについて。
(女性管理職・専門職の割合)
(他国と比較するのは個人的には好きではないと思いつつ) 日本に比べ女性の比率は高いと思う. 仕事柄,大手家電メーカーと接する機会が多いが,
購買関連の管理職(例えば課長)/専門職は 女性とのことが多々有ります.比率は不明.2割程度か? 但しこのような人は仕事熱心,また2〜3カ国語は話せる.
−−またまた以下余談 大手企業の管理職は性別に関係なく母国語以外に 1〜2ヶ国語は話せて当り前. (但し,イギリスは別.ここは語学に関してはUSAと共に国際感覚なし.
スミマセン..これは私のまったくの個人的見解です.)
男性/女性という事よりは実力主義. 先記述の2割と言うのは家庭の事情や学歴/経験から その様な女性が現在は2割程度しかいないから?と言う事ではないかと
思います.今後これは増加するしていくでしょう(根拠なし). 教育制度の違い(日本との)も有り,大卒は決して多く有りません(男女とも). 取敢えず大学!と言うのが少ない,とも聞きます.
ちなみにドイツでは11歳で自分の進路によりその後のカリキュラムを 決めなければならないようです.この時に大学へ行くコース/専門技術を 習得するカレッジへのコースなどに分かれるようです.
もちろん後で試験等受けて変更も出来るのしょうけど.
ですから,それなりの教育を受けた人はその道のプロです. 但し大学を出てなくても仕事が出来る人は大勢居ます..念の為
3. 結婚、出産後も働きやすい環境か。
(産休、育児休暇等の制度)
ドイツの場合(ドイツ人の同僚に聞いただけですので,正確かどうか判明しません.) 産休:予定日の8Weeks前から産後3年(36ヶ月)は法律で認められている.
但し3年に法改正されたのは最近で以前は1.5年(18ヶ月) 給与は産後2ヶ月間?(月数は不確実情報)支給,その後停止される. まだ法改正後3年経っていない為,どの程度利用されるかは判らないが,
3年休んでも元の職種に戻れる保証は無い為,実際はやはり出来るだけ早く 戻るのではないかとの意見もあるとか.
現在ドイツでは出生率は約 1.5人/夫婦. 政府としては引上げる為,色々対策は取っているが, うまく機能していないとの事. また,最近は正式結婚していない夫婦?が増加している為,
これを加味すると実際の出生率はもっと低い. (最近は籍を入れない若い夫婦の割合が5割との情報もある.) まずは同居 ――> 子供が出来たら籍を入れる. 最近はこのパターンが主流になりつつあるみたいです.
4. 保育施設、保育制度について。
(保育の時間、方法、値段)
ドイツに於いては民営の保育所はほとんど無い様です. その代わりに,教会が子供未就学時の面倒を見てくれます. 市が教会の状況を基準に,子供を預かる人数の上限を
決め,それに合わせ市より教会に費用が出ます. 保護者は収入に応じ,費用(保育費)を市に払うシステムです. 平均収入家庭で平均1人あたり約15千円/月. 上限でも25千円/月くらいだそうです.
零歳児から扱い,そのまま幼稚園になっているところも多いようですが 母親の産休完了後からと言うのがほとんどです. 教会の状況に応じ,どの年齢を扱うかはまちまちです.
(ちなみにここは日本人のシスターが数名いて,主に日本人の 子供を扱ってくれる教会運営の幼稚園が1つあります. また,日本人相手の完全な日本の幼稚園もありますが
ここは私立(民営)で3年保育.費用も高くて,教会の3倍くらい.)
あとベビーシッターも簡単に見つかるようですが,1000円程度/時間で 普通の人は高くて利用しない. (これでは何の為に子供を預けて働くのかわからない.)
保育時間:
朝は親の都合でOK. 但し朝のミサの時間は避けるのが常識. 7時頃から集まり出し大体午後2時まで. あくまでも教会ですので,保育時間は絶対的なものではなく,
事情が有れば親が教会に相談する余地も有るとの事. 送迎バス等はなく,各家庭で送迎します. 父親が出勤途中に送り,帰りは母親もしくは祖父母が 迎えに行くのが一般的だそうです.
その場合,多くの会社は一定期間(数年)は, 正当な理由として,早退を認めますが,時間に応じて給与は減給されます.
何れにしても教会は,私利私欲を目的としていませんので, 規定人員枠が有れば親身になって親の相談にのってくれます. しかし,親の勝手な都合は通りません.
私もたまに当地の日本人シスターの話を伺う機会が有りますが, 全ての面で教会の献身性には頭が下がる思いです. (すみません,でも私はカトリックではありません..多分なれません.)
ドイツはイタリアと共にカトリック色の強い国で,町中に多くの 教会が有ります. 私の住んでいる所は人口約70万人の商業都市ですが 多分100以上の教会が有るでしょう.
ひょとしたら2,3百は有るかもしれません. とにかくあちこちにそれも立派な教会が有ります. (私のアパートから100メーター位の範囲にも 2つの教会が有り,日曜日は鐘の音で寝坊は出来ません.)
ですから,大概簡単に近くに見つかると思います. しかし全てのドイツ人が教会を利用している訳でなく 未幼稚園児の時は祖父母に見てもらうのも多いそうです. 教会を避けていると言うのでなく,自分達で解決できる事は
自分達でやる,といった感覚ではないでしょうか?
またまた個人的意見ですが,ドイツ人ははっきりと,どちらを取るか 決めてしまう人が多いのでは?と思います.
仕事を続ける――>子供はつくらない.または他人に任せられる環境がある.
子供を自分で育てたい――>退職する.
一概には言えませんが『子供も大事,でも仕事も大事』と 言う人は少ないような気がします. このような考えで,出生率が低下している原因の1つかも知れません. 偏見かな〜..でも子育ても立派な仕事の一つと思います.
それと正確では有りませんが,子供が産まれると,国から補助が でます.子供一人につき上限は4万円弱/月 で 所得に応じてランクが有るそうです. 期間はわかりません(産後18ヶ月間と言う人もいるが..)
5. 男性の家事、育児への貢献度。
(家事、育児を分担する時間、方法)
人(夫婦)それぞれでしょうけど ドイツでは普段は育児は女性が担当?(良くわからないデス) しかし,何か行事が有ると父親の出番.
例:子供の誕生日会は前日の午後から仕事を休んで, 準備を楽しむ父親も多いと聞く. もちろん奥様の誕生日はもっと力が入る. また学校の父母面談も父親が主役.
6. 就労するのに必要な条件等。
(就労ビザ等の取得方法、取得条件)
本件,確信情報有りませんのでスキップします. 多分就労ビザを取得するには,雇用主の証明が必要. いずれにしても正確情報が必要であれば
官庁等に聞かなければなりません. もし正確な情報が必要な方がいらっしゃれば このMailを信用せず御自分で確認ください.
参考例として日本在住の日本人の場合, 日本の商工会議所にドイツで働きたい旨履歴書等提出し, それが当地の日本商工会議所がら定期的に資料として 会員の企業(基本的には日系企業)に送られてきます.
毎月発行されて来ますが,平均的には毎月 求職希望者20名弱(ほとんど女性)で その内,日本在住の人は3〜5名くらいかな? そこで採用が決まれば雇用主より必要書類を発行してもらい,
労働ビザ申請手続きをおこないます.
7. その他
(ユニークな習慣、制度、等)
色々有るような気もしますが,また見方を変えると 根本的にはどこも同じ様な気もするし.一言では言えません. ユニークかどうかは相対的な問題ですので,日本人の方が
ユニークなのかもしれません.そう思う事が結構有ります. 具体的に質問して頂いたほうが,答え易いと思います. 取敢えず思いつくまま(すべてのドイツ人がそうだとは思わないで下さい.)
1)ドイツ人は普段自己主張タイプが多いが,ハンドルを握ると 譲り合いの精神が芽生える(なぜが未だに疑問). 車のマナーは日本より数段良い.
2)その1
電車/バスで 例えばベビーカーを押した女性が乗ろうとしていると 鼻リングにパンクヘアーのあんちゃんでさえも,にこにこしながら ベビーカーを持って乗降車を手伝ってくれる.
その2
先日,私が一人で歩いていたら,80歳くらいのオバーチャンが前を一人で 買物のカート(ベビーカーみたいなやつ)を引いて御買物から御戻りの様子. 急に振返り私にドイツ語で何か言い出した(私は一瞬キョトン).
良く聞けば家がアパートの2階の為,荷物を運んで欲しいと言っている. ハイハイ御任せ!と運んだものの後で,通り掛かりの知らない外人を よく家の中まで入れるものだと感心.
毎日?の事だし住宅地で人通りも少ない所だったので, いちいち人種を選んでいられないのでしょう. 老人だけの家が多いからかもしれませんが, 少なくとも私の見た目(感じ)は,頼み方も変にこびておらず,
さりとて傲慢とも感じず,頼まれた方もいやな気がしませんでした. 『今日は良い事をした』と満足感...俺って単純! この様な事って日本でもありましたっけ?
3)働きすぎる日本人はフェアーではない,と確信している. 欧州各国とも祭日は少ないが(約10日/年), その代わり夏休みは最低3週間は取る.−−これで有休の半分を使用.
しかし最近は日本の『ゴールデンウイーク』という言葉はこちらでも定着. 日本も休みが多い事を皆知っているが,休まない(休めない)のは 駐在員のみ.(これは私の愚痴です.聞き流してください.)
4)昼食は何時から?
昼食は12時が当り前と思っている人はいませんか? (ここに来る前は私もそうでした.) ドイツ,フランス,等は 12時 イギリスは 1時, スペインは 2時
が一般的です. もちろん業務効率や工場の食堂シフト体制で一概には言えませんが..
ここでは、御互いに民族の違いを認め有った上で付き合っているようです. またヨーロッパでは『***系移民』ということは多分存在しません. それぞれ自国を大切にし,イギリスに住んでいるドイツ人.
その逆も有り.フランス人や他の国も同じ. (東欧がオープンとなってからは移民と言う言葉もたまに聞きますが,) どこにいても,ドイツ人はドイツ人,フランス人はフランス人,と
自分の母国/人種を大事にします. これはUSAや南米と違い,それほど2世が多くない理由からかも知れません.
作者プロフィール
WOMメンバーの友人。日系電子部品メーカの欧州営業所(ドイツ)技術駐在員(男) 20代で台湾駐在(5年半)30代でヨーロッパ駐在/ドイツ在,各地出張も多い(当地で6年が経過)。
あなたの国のワーキングウーマン事情をレポートして下さい。
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Last updated on 2/4/98 by Shimada