
世界のワーキングウーマン事情
〜カルフォルニア編
1. 人々の働きぶりは、どんな感じか。
(就業時間、就業態度、職場環境)
就業時間はかなりフレキシブルです。ちなみに私は会議や特別の仕事がない限り 5時30分にオフィスを出て子供を迎えにいきます。
ほぼ毎日ラップトップコンピューターを家に持ち帰りメールをチェックし (自宅からメールをチェックする場合、Tall Freeを使って会社にアクセスしますので
電話代はいりません)、必要とあらば電話(主に日本へ)もします。 子供の就寝後仕事をすることもあります。 年収制なので、仕事を持ち帰っても、残業をしても、残業代はありません。
就業環境はかなりいいのではないでしょうか。オフィスには、 スポーツをした人のためにシャワールームも用 意されてますし (昼休みにジョギングやローラーブレードする人は結構いますよ)、
ジュース、果物、スナック等が会社の経費で常に用意してあり食べ放題です。
人々は個人のスケジュールに干渉しないのでその分気楽といえます。 仕事の進捗状況のチェックやスケジュール管理のために、直属の上司とは、 毎日就業前の10分間に報告をし合います。
また、毎週金曜日にWeekly Status Reportを提出します。
2. 女性のキャリア・パスについて。
(女性管理職・専門職の割合)
女性の管理職、専門職ともに広い門戸が開かれています。 実力次第で階段をのぼっていくことは可能です。 社内で女性が就いている一番高い地位では、本社(Microsoft)はわかりませんが、
WebTVではDirector(部長クラス)の方が数名います。
3. 結婚、出産後も働きやすい環境か。
(産休、育児休暇等の制度)
産前後合わせて3ヶ月の産休(有給)プラス3ヶ月の育児休暇(無給) が保障されています。 これまでの事例では3ヶ月で復帰するひとが大半です。皆さん当然のように
3ヶ月は必ず取っています。 本社では6ヶ月フル に休暇を取る人も多数いると聞いています。
4. 保育施設、保育制度について。
(保育の時間、方法、値段)
保育は、朝8:15AMから6:00PMまでで月に700ドル支払っています。 子供が成長するに従い手がかからなくなるので少しずつ保育料は下がっていきます。
現在、息子を預けている保育園は、州の免許を持つ日本女性によって 彼女の自宅にて運営されています。最高12人までの子供を預かることのできる 免許ですが、さまざまな条件を満たさないといけないようです。
例えば2歳以下の子供は4人まで、6人を超える子供の面倒を見る場合は もう一人ヘルパーをつけること(そうすることによって大人対子供の割合は 1:6に保たれます)等です。食べ物、飲み物は親が用意します。
毎日2時間は近くの公園に子供たちを連れていってくれたり、 自宅の庭にはうさぎを飼っていたり、滑り台、ぶらんこがあったり、 100冊近い絵本があったりと自宅と言ってもなかなかの環境です。
ここは日本語を学ばせたい親の子女ばかりで、両親か片親が日本人です。
保育園を探すときは、まず、郡のChild Care Councialから、 免許を持っているChild Careのリストを入手します。 私は、自宅や職場の近くなどから良さそうな所を選び、
決定までに30カ所ほど見学に行きました。 値段は、安い所で月600ドル、高いところは1,200ドル。 個人が自宅で子供を預かっている所の方が相対的に安く、
施設を用意し保母を雇っている企業経営型の保育所の方が高いようです。 保育の内容も、それぞれ違い、2食を用意してくれる、教育をする、 外で遊ばせるなど、付加価値のある所から、非衛生的な部屋に子供を
置いているだけの所まであるので、実際に行って見ることが大切です。
5. 男性の家事、育児への貢献度。
(家事、育児を分担する時間、方法)
夫は多忙にもかかわらず家事、育児に積極的に貢献してくれるので、 近所に家族、親戚のいない状態でもこうしてフルタイムで働くことが
できるのだと思います。満足しています。 普段は私が朝の支度をし、お弁当を用意し、子供を保育園へ連れて行きます。 迎えは彼と連絡を取り合いフレキシブルに対応しています。夕飯は私が作ります。
料理が好きなのと、手早いのと、なにより家族のために作ってあげたいからです。 洗い物は彼の仕事です。洗濯物は乾燥機ですべて乾かし、分担してたたみます。 週末は彼は芝刈り、掃除機を担当し、わたしは庭そうじ、お風呂掃除などをします。
ふたりの仕事具合、疲れ具合によってフレキシブルに対応しています。 少々家がちらかっていてもいらいらせずお互いがゆっくりした気持ちで 家族の時間を大切にすることが大事だと思っています。
6. 就労するのに必要な条件等。
(就労ビザ等の取得方法、取得条件)
会社に就労ビザ(H1)を取得してもらわなければなりません。 それには専門職としての条件を満たす存在であることを証明しないといけません。
ビザ取得には3ヶ月ほどかかりました。年々ビザ取得が難しくなっているようです。
7. その他
(ユニークな習慣、制度、等)
就職活動中に、既婚で子供がいることを明らかにする必要がありませんでした。 法律でそういう個人的なことを聞いてはいけないように決められているので、
尋ねられなかったからです。もしも尋ねられたら正直に答えたと思います。
作者プロフィール
安井 直子
日本で3年間勤めた後、米国ボストン大学に留学。 ボストン大学にてInternational PR & Marketing Communicationで修士号を取得。
東海岸のAu Bon PainにPractical Training Visa(F1-Student Visaの一種、 卒業後一年間有効)で勤務。 カリフォルニア州に転居し、出産後、約9ヶ月の育児期間を経てWebTVに勤務。
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Last updated on 3/5/98 by Shimada