世界のワーキングウーマン事情
〜タイ編


1. 人々の働きぶりは、どんな感じか。
(就業時間、就業態度、職場環境)

就業時間:
一般企業の多くは、8:30AM〜5:30PM。タイムカード制より出勤簿にサインする 形式が多い様。しかし、デパートや病院等、従業員が多い状況ではタイムカード制は 必須です。 日本のように細かく勤務時間をチェックするより仕事内容、成果を重視する傾向あり。

『マイサバ〜イ(体調が悪い)』といって早退、欠勤も少なくない。

フレックスタイム制のようなものはありません。 都心のバンコクへは渋滞が激しく、通勤便利な市内に居住を願うタイ人も、家賃が高く ほとんど郊外から1.5時間程かけバス乗り換え通勤する人が多いです。

仕事が終了していなくても就業時間になれば帰宅する。 残業も基本的にはしたがらない。しかし、これは状況&立場によりケースバイケース。 会社の運転手のBさんは、休日も出勤を希望します。 娘を大学にやる学費の為だと言う。 平日の夜、主人が早く帰ると残業なくて困った顔をする彼です。

就業態度:
日本の様な管理体制下での就業感はなく、 ”管理される事&管理する事”を極端 に嫌い、自由気ままで大らかな考え方をした仕事態度。 急がず、焦らず、マンペンライ(気にしない、大丈夫)の精神。 時間厳守や大ざっぱな処理法には、日本人に理解されにくいです。

たとえば、朝、大急ぎで昼までにと依頼した仕事を夕方確認した場合、出来ていない 資料を見て日本人スタッフが怒鳴っても『マイペンライ、マイペンライ(大丈夫)』 と頼んだ相手に言われ、腰砕けてしまう。この手の話しは、日常茶飯事です。

デパートを歩くと、暇なせいか職場で平気で鏡を前にお化粧している女性の姿や 世間話しに花を咲かせている店員さん、たまに机で居眠りお嬢さん。 なかなか日本ではこんな光景を見るチャンスはありませんね。

制服は、デパート、銀行,レストランなどちゃんとあります。 しかし、一般企業では、ほどんど制服と言った固いものはないことが多いです。 日本の様に定まった形で支給されるのではなく、色だけ指定され形は個人の自由とされ 生地や現金支給の体系が取られている所も多いとのことです。

日系企業があつまるタニヤ通りをランチタイムに歩くと、色が鮮やかなスーツスタイルの OLさんに出合う。室内の冷房が強い為ほとんどが長袖のスーツ姿で、 スカートはミニが目立つ。 インドが地理的に近い為か、目鼻立のすっきりした小麦色のタイ人女性の美しさには 驚きでした。 奇麗にお化粧し、鮮やかな色のスーツを着こなしミニスカートにハイヒール姿が 決まってます。 と、皆一様に素敵。でも中には、足元は何故かゴムスリッパでぺたぺた歩くタイ美人も いたりして妙に笑ってしまう事もあります。お昼だからでしょうか?

喫煙する女性はほとんど見ないです。 階級の低い男性や夜の商売の女性以外は、 NO SMOKING!と聞きました。レストランで煙草を吸っているのは、 日本人ぐらいでしょうか?

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2. 女性のキャリア・パスについて。
(女性管理職・専門職の割合)

健康女性のほとんどが何らかの職業で働いています。社会進出はかなり高いです。 働かなければ生活出来ない。と言う理由から来ることも多く女性はエネルギッシュです。 子供のころから、働く事は当り前と言った社会習慣があります。 女性の管理職、専門職の割合は、数字的に不明。 未だ3割以下であろうかと個人的予想です。

<女性を取り巻く社会環境>
バンコクでは、男性より女性のほうが良く働くといった感じを受けます。 結婚退職など考えられないと言った雰囲気です。 職場復帰も比較的早い様子。 日本で昔よく言われた『女性は結婚後は家庭に入り、子供の教育や家事に専念する』 と 言うようなライフスタイルは、全くありません。 『家にいるのは、老人と子供と猫ぐらい。』と例えられます。

転職は大きくキャリアアップの為と言うより給料面の充実度によるほうが より多いでしょう。 女性がキャリアを持ちバリバリ働くことは、旦那様の自慢になります。 日本と違い、旦那様同士が奥さんを自慢し合う社会でもあり、男性より女性が とてもよく働く社会を感じます。

日本で考えられ無いほどの貧富の差が大きく、 お金もちの家の場合、家事労働(食事、 洗濯、掃除ほか一切)すべてメイドさんがします。 その為、 そこの奥様の場合でも、やはり家にいて余暇を過ごすのではなく、仕事ではなく 慈善事業や社会奉仕で世のために尽くし 社会参加をするという(タンブンと言い、善い事をして神や仏様に徳を積む事で 自らを癒し来世に幸運を託す。)習慣があります。

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3. 結婚、出産後も働きやすい環境か。
(産休、育児休暇等の制度)

産休/育児休暇:
産後3か月まで認められている場合が多い。(企業の就業規則により異なる) 会社に より最初の1か月のみしか給料保証されていないところもあれば、 3か月保証されてい る場合など色々です。

職場環境が産後も働き易いかと言うより、生活環境面でほどんどの場合、 2〜3世帯同 居の生活体系から、同居の両親が子供の世話をして 若奥さんは外で働くスタイルが 多いです。

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4. 保育施設、保育制度について。
(保育の時間、方法、値段)

保育施設と言うより、2才から預けられる幼稚園が多いです。
保育時間:月〜金 9:00〜14:00(延長可)  (1バーツ=約2.5円 98.1月現在)
  対象:2才(1才の所も有)〜6才まで
  費用:入園料(5,000〜7,000BTS)+保育料(5,000/月)+バス代(2,000/月)前後
しかし、実際は、タイ人所得からすると幼稚園費用は高く、 低所得者の場合に置いては同居の両親が子供を育てる場合のほうが圧倒的に多いです。

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5. 男性の家事、育児への貢献度。
(家事、育児を分担する時間、方法)

男性の家事参加協力は、全く無い!に等しい状態です。 家事分担なんて 考えられません。 しかし、これは祖父母との同居、別居状態により条件、状況は異なりますが、 タイにも核家族傾向が進みつつあり、若い世代で家事分担も今後増えそうです。

これは食文化からの影響もあり、タイでは朝、昼、夜、ほとんど外食スタイルが多い です。 道の至る所に屋台があり、簡単にそこで食事やテイクアウトが出来ます。 (ビニール袋におかずや、ジュースをいれて、職場で朝ご飯〜夜ご飯まで手軽に出来 ます。)

自宅では、ほとんど料理を作らない為か、外国人用の高級と言われたマンションでも キッチンの使い勝手が悪く、フライパンが横にして洗えないシンクやダクトのない換気扇 が平気でついています。狭い発想から生まれた日本の機能性の良さなどはありません。 食事を作ることが少ない人が設計したことで起こる食文化からの問題でしょう。

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6. 就労するのに必要な条件等。
(就労ビザ等の取得方法、取得条件)

労働許可(ワーキングパーミット)は、タイに会社があれば自動的に 取得出来るもの ではありません。 会社のビジネス、規模、資本力、外貨獲得能力、雇用促進能力ほ かを判断して与えられる物です。

資本金については、原則的に外国人一人あたり就労許可を取る為に、少なくともその 払込金が4万バーツあることが要求されます。 タイの労働許可管理局は、外国人1人 の労働許可につき、タイ人の従業員最低7人の雇用をする判断基準規定があります。 (参考資料:ハロータイランドより)
入国ビザ取得方法
   1."B"ビザ および "O"ビザ(家族ビザ)の場合
    申請書 1、 英文履歴書 1、 タイ会社側からの招へい状 1、 
    日本側の会社からの推薦状 1、パスポート、 写真2、航空券。
   
   2.ツーリストビザ   (参考迄)
    申請書 1、 パスポート、 写真2、 航空券

  入国に関する諸手続、他については、随時変更されているのでご注意願います。
現地に住む日本人女性の多くは、大抵が駐在員家族としての滞在で、 労働許可 (ワーキングパーッミッド)を持っていないので働けません。 メイドさんに家事協力をして貰い、 趣味や語学の習得やボランテイアをされている現状 が多いです。

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7. その他
(ユニークな習慣、制度、等)

1.タイ人男性は20才になると必ず、一度仏門にはいる。

2.タイ国民は、国王をとても崇拝し、家、車、街のいたるところで、国王の写真 が飾られ、TVで朝8時、夕5時に国歌がながれる。

3.タイは小乗仏教。たくさんのお寺があり、早朝の街には、僧侶が託鉢に歩き、 人々は、貧しくても普段から寄進(たんぶん)する生活様式あり。

4.タイのお正月は3回ある。1/1の新年、中国系タイ人が多いので1/末ごろ中国の お正月、4月中にタイのお正月のソンクランがあります。 (ソンクラーンとは、お互い水を掛け合うお祭りで、身を清める意味があり、この日 外出するとびしょ濡れになり、とてもおもしろく盛大なお祭りです。)

5.タイの古い習慣に水曜は髪を切ってはダメ。木曜の引っ越しはだめ。金曜の火 葬はダメ。妊産婦は産まれるまで出産準備をしては、ダメ。 金曜日は一番幸せな日なので、新しい洋服を着る事多い。。。。古い習慣がま だ少しあるそうです。

6.学校教育においては、日本と同じ位受験戦争も存在し厳しいものがあります。 ちなみに、この国の義務教育は、小、中学までと聞きましたが、本当かしら?確認要 ですね。

<タイでの生活につて>
物価全般は、昨春から比べても、バーツの貨幣価値が下がり、97.4月に 1バーツ=5 円が半年後の年末に2.5円にまで下がり、 更に物品税が7%から10%に上昇、 輸入品(贅沢品)は軒並み値上がりし、生活はとても苦しくなりました。 景気悪化の為、工場閉鎖や企業倒産で失業者が増え、治安が悪くなって来たのは悲し いですね。

ちなみに、日本人家族を狙った犯行が多発しており、悪質タクシーなどで、脅された り3〜4人の日本人が固まって白昼歩いていても、バイクで金品を襲うなど金持ち日系 企業をねらった犯罪が増えました。 この背景には、日本人企業が景気低迷の為、事業縮小で労働者の解雇 したことへの 逆恨み、そこで日本人の有閑マダム??を狙うそうです。

しかし悪い事ばかりではもちろんありません。 タイに来た当初、食事のおいしさに驚き、安さにびっくりでした。 辛くて酸っぱくて甘い絶妙なタイ料理は好評です。中国系タイ人の方が多いので、 中華料理はもちろん美味しく、日本料理店も日本人の居住区周辺には、 たくさんあります。 但し、日本料理店のお値段は割高となります。 (しかし日本食材はほとんどが揃い、おでん〜お鍋料理まで色々大きな不自由もなく 作れます。) タイ人の名誉の為にも、タイ米の印象と味は、日本の悪評判と反対に美味しいです。 でも何故か、わが家はアメリカから輸入されたカリフォルニア米が値段と味的に満足して 頂いてます。

この国の車の値段は、日産のサニー(日本なら100万円)が200万円。 どんな車でも日本の2〜3倍の値段です。 人の保証額より車のほうが高い国です。 信じられな〜い。!!でもホントです。

家賃は、外国人居住区(スクムビット通り周辺の家賃相場は、 3LDK 150〜250平米  5万〜6.5万バーツ(15〜20万円)バーツ下落前の昨春では 家賃25万を払っていたわが家。 現地タイ人の一般的にアパート家賃相場で 5,000〜10,000バーツ/月(15,000〜30,000円)との事です。

メイドさん(アヤさんと言う)の御給料相場は、
住み込み:5,000〜6,000バーツ(15,000〜18,000円)週5日
通い勤務:3時間パートタイム/3,000〜3,500バーツ(9,000〜10,500円)週5日
家族数、掃除、洗濯、アイロン、窓ふき、ベランダ掃除、子供の世話、食事の準備等 その家族のリクエスト条件により多少異なります。 ボーナスや、昇給も各々あり、クリスマスには、プレゼントなどあげます。

わが家のメイドさんは、3箇所掛け持ちで、9時〜12時,12:30〜3時, 3時〜6時まで 同じマンションで掛け持ちしたほうが、効率良く高収入とのこと。 通勤は、片道2時 間半かけて朝6時過ぎに自宅を出て、帰宅は、9時近いといいます。 じつに良く働き ますよ。

  メイドさんの有給休暇は、タイの4月のお正月は、里帰りをするので、 1週間位休み、 里帰りのお土産などを 雇い主が持たせます。その他は、新年や旧正月など各々の家とメ イドさんとで決めます。 わが家は、今年のお正月は日本で過ごした為12/27〜1/7ま で約10日間、メイドさんは、臨時休暇となりました。(給料は月給制)

メイドさんのを探すことは、一時的にでも生活を共にする上からも、質が問題となり、 よいメイドさんを見つけることは、タイでの生活は楽しく過ごせる基本になります。 運が悪いと、物が無くなったり欠勤が続いたりし精神的に雇 う側もすご〜く疲れます。 言葉が自由にならない国でのメイドさん探しには、皆一応に苦労しているようです。

<タイで始めに困ったこと>
公共料金の請求書がきても、タイ文字で書かれていて水道代か電気代が電話代か 全く解らず何の請求なのか不明??で困りました。 英語並記されているものは少なく、タイ文字はよめないぞ〜! と最初見てびっくりでした。 在住6か月の今未だ、銀行窓口に行った事のない私です。一人では、言葉が堪能にな らないとオロオロしちゃうとか。 この点で 主人の会社の現地スタッフが、振込を代行してくれ助かります。 日系銀行(東京三菱、さくら)窓口でさえ、日本人スタッフを探すのは至難の業? ほどんど無理との事です。でも次回挑戦して出かけてみることにしましょう。

現地銀行でないと取り扱わない口座取り引きもあり、バンコク銀行も開設しましたが、 銀行の出金は、街のあちこちにキャッシュデイスペンサー(ATM)があり銀行窓口 は行かずとも便利です。(私の場合は未だ行けない。) 日本に住まれている外国人の気持ちがよる解る〜て感じです。(笑)

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作者プロフィール

藤原淑子さん。 (E-mail:yoshikoa@samart.co.th)
バンコク在住の駐在員の奥様。
1996年「オフィスアミカ」を設立し、日本で『働く女性の健康グッズ』を取扱。
1997年4月から夫の転勤に伴ってバンコク在住。
企画工学研究所CL会員。キープラネット会員、ウイメンズステージ会員。 日本子宮内膜症協会(JEMA)応援スタッフなど、様々な女性支援組織に関わる。
ネットワーク情報交換の為、2ヶ月毎に日本とタイを往復する生活。 海外在住し定期往復する立場を生かした『便利屋さん(調達係り)』をめざしパート ナー募集中。 バンコクの生活情報を発信し合うおしゃべり会『海外生活おもしろ発見隊!』でも遊 んでます。
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Last updated on 2/18/98 by Shimada